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ターミナル駅近マンションを高く売る戦略

ターミナル駅近マンションを高く売る戦略

ターミナル駅が徒歩圏・生活圏にあるマンションは、アクセス性や利便性の高さから常に人気が高く、資産価値が落ちにくい傾向にあります。しかし、同じ駅近物件でも「販売戦略次第」で売却価格が数百万円単位で変わることも少なくありません。本記事では、不動産のプロ視点で、ターミナル駅近マンションをより高値・短期間で売るための販売方法と成功のポイントを詳しく解説します。

1. ターミナル駅近マンションの売却価値とは

 ターミナル駅が徒歩圏にあるマンションは、複数路線の利用や再開発による利便性の高さから、他エリアに比べて資産価値が下がりにくい特長があります。通勤・通学の利便性だけでなく、商業施設や医療機関の充実も魅力です。駅距離が短いほど購入希望者の競争率が高まり、高値売却が実現しやすい市場環境にあります。

1-1 ターミナル駅徒歩圏の資産価値が高い理由

 ターミナル駅が徒歩圏にあるマンションは、都心・郊外を問わず圧倒的に人気があります。その理由は「交通アクセスの利便性」と「生活利便性の集約」です。複数路線が乗り入れるターミナル駅は通勤・通学の利便性が高く、再開発エリアとして商業施設や公共インフラも整備されやすい傾向があります。このため「将来的な資産価値が下がりにくい」とされ、購入希望者からの需要が安定しています。
 特に、駅徒歩5分以内の物件は希少性が高く、同じ築年数でも価格差が20〜30%生じることもあります。また、近年は共働き世帯や単身世帯の増加により“駅距離”を最重視する購入者が増加傾向。結果として、駅近物件は他の立地に比べて短期間での売却が見込める強いマーケットポジションを持っています。

1-2 買主が求める「駅近マンション」のチェックポイント

 購入希望者が駅近マンションに求める条件は、「静かさ」「安全性」「生活の快適さ」の3点です。例えば、線路や大通りに近い物件は騒音・振動の懸念があり、階数や方角によって印象が大きく変わります。また、日常の買い物施設や医療機関、教育環境の整い方も重視されます。
 売却前には、駅近であることだけでなく「周辺の生活利便性」も整理して伝えることが大切です。買主にとっては、“通勤が便利”だけではなく“生活が完結できるエリア”かどうかが重要な判断基準になります。

2. 高く売るための販売戦略とタイミング

 ターミナル駅近マンションを高く売るには、「相場を読む力」と「需要の波に合わせた戦略」が不可欠です。市場が活発になる春・秋の売却タイミングを狙い、DINKsや投資家層などターゲットを明確化した広告展開を行うことで、短期間かつ好条件での成約を狙えます。販売戦略の立て方が価格を左右します。

2-1 売却時期の見極め方と相場動向の読み方

 ターミナル駅近マンションは人気が高いため、一見いつでも売れそうに思えますが、実は「売却時期」で価格が変動します。一般的に不動産市場が活発になるのは、春(2〜4月)と秋(9〜11月)。転勤や入学などのライフイベントが多く、購入意欲が高まる時期です。また、金利上昇局面では買い控えが起きやすく、売却価格に影響します。
 売却を検討する際は、周辺の取引事例や査定価格の推移を不動産会社に確認し、「需要が高まる前」に動き出すことがポイントです。特に築10年以内・駅徒歩5分以内のマンションは、築浅プレミアムが残るタイミングでの売却が高値につながります。

2-2 駅近物件ならではの販売戦略と広告手法

 駅近マンションは「ターゲット層を絞った訴求」が成功の鍵です。たとえばDINKs(共働き夫婦)には通勤利便性と生活施設の充実を、投資家層には「安定した賃貸需要」を、シニア層には「買い物・通院のしやすさ」を打ち出すなど、層ごとの価値訴求が効果的です。
 広告では、ポータルサイトの写真・キャッチコピーが印象を左右します。「駅徒歩3分」「再開発エリア内」「夜でも明るい街並み」など、数字と実体験で訴求することが重要です。特にターミナル駅の場合、複数沿線の利用可能性を強調することで、検索上位に上がりやすくなります。

3. 売却活動を成功させる実践テクニック

 駅近マンションの魅力を最大限に伝えるには、内見時の印象づくりと販売担当者の戦略力がカギです。駅距離の近さを実感させる写真や生活動線の演出、静音性や管理体制の良さのアピールが効果的です。また、地域に強い不動産会社を選び、販売実績と提案力を見極めることで、より高い成約率を実現できます。

3-1 内見で印象を高める「駅近らしさ」の演出法

 駅近マンションでは「立地の便利さ」を体感させる演出が有効です。たとえば、玄関やバルコニーから見える街並みを整え、夜景や駅へのアクセス動画を内見時に見せるなど、駅近の生活をイメージさせましょう。また、騒音や振動が懸念される場合は、二重サッシの効果や静音設備の説明を行うことで安心感を与えられます。
さらに、共用部の清掃状況や防犯カメラの設置などもチェックポイント。管理体制の良さを伝えることで、「この立地でこの管理なら安心」と買主の信頼を高めることができます。

3-2 不動産会社選びで差が出る!販売力の見極め方

 同じ駅近マンションでも、不動産会社の販売戦略によって売却価格は大きく異なります。信頼できる会社を見極めるポイントは、①査定根拠の明確さ、②販売戦略の提案力、③地域情報の発信力です。特にターミナル駅エリアは競合物件が多く、ネット掲載の写真・文言・タイミングが成約率に直結します。担当者が地元市場を熟知しているか、過去の成約実績を公開しているかを確認し、複数社の査定を比較することが大切です。

4. まとめ:駅近の強みを最大限に活かす売却を

 ターミナル駅が徒歩圏・生活圏という立地は、マンション売却において他にはない強みです。その価値を正しく伝えるためには、「アクセスの便利さ」だけでなく「生活利便」「資産安定性」「安全性」といった多面的な魅力を整理し、購入者に具体的なイメージで訴求することが重要です。
また、売却時期の選定・ターゲット戦略・不動産会社の選び方を総合的に組み合わせることで、同じ物件でも相場以上での成約が可能になります。駅近という立地のポテンシャルを最大化するために、地域特性を理解した不動産会社と二人三脚で販売活動を進めていきましょう。
八幡地所株式会社<br>代表取締役 渋谷秀昭

八幡地所株式会社
代表取締役 渋谷秀昭

Hideaki Shibuya

購入した自宅を売却の際、不動産売買に興味を持ち実体験を活かしたく不動産業へ転職。売買専門の仲介会社、建売分譲会社で不動産売買の営業スキルを習得後、地元の流山市で地域密着会社として父が起業した八幡地所株式会社へ移る。
更なる流山市の発展に貢献できるよう現在は代表取締役として不動産売買の宅地建物取引業をメインに建設業・損害保険代理業を勤しむ。
なかでも不動産売買の相談や売買にまつわるお金に関する総合的な生活設計を行うプランニング、相続鑑定士として価値ある不動産の相続の相談に注力しております。

【保有資格】
●宅地建物取引士
●相続鑑定士
●2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP
●2級建築施工管理技士
●賃貸住宅管理業業務管理者
●損害保険募集人(火災・自動車・傷害)

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